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    優秀板金製品技能フェア受賞者

    優秀板金製品技能フェアとは

    第27回優秀板金製品技能フェア 板金技能名人賞『水車』平成27年3月7日受賞

    水車


    塚本 利彦

    工場長 一級技能士

    2013年の年末、社長から『次はあなたで』と指名され、その時は『ああ、来たか』という感じでした。
    作品には、なんとなく水車をつくろうと考えはじめ、Webや書物でいろいろと調べましたが、その中でも一番難しいモノをつくろうと思いました。
    実際にデザインが決まったのが2014年夏くらいです。羽根がスムーズに回るためにはカタチが重要で、ベアリングの寸法を拾って溶接できるサイズを探し出したりと、考えていたより難しかったです。プログラムは3次元ソリッド板金CADSheetWorksを使って延べ700分くらい。アピールポイントは『15Rで曲げた板を自社で設計製作したプレスブレーキ用積層簡易金型により、FR曲げにてR272の曲げ加工を実現』したこと。大まかには下からベース(台と羽根、リング)に分かれていてR272を出すための金型製作は難しかったです。
    みんなのアイデアを借り、積層の簡易金型をつくったり、治具を使って抑え込んだりして、工夫したりしながら製作していきました。治具はレーザで切断し、積層しました。土台は10点の部品から成り、これらはYAGレーザで溶接、12枚ある羽根の溶接はTIGで行いましたが、これは難しかったです。

    第26回優秀板金製品技能フェア 経済産業大臣賞『フィルター』平成26年3月8日受賞

    フィルター


    世戸口 大輔

    主任 一級技能士

    「つくりだすことへの挑戦」
    日常生活で使用されている製品に対して、自分の技術を最大限に発揮し、独自の工法にチャレンジ、今までとは異なるやり方、つくり方でどのようにしたら、面白い作品や、新しい板金製品をつくりだすことができるか挑戦したい。そのような想いから、作品製作を行いました。
    今回製作した作品は、車やバイクに使用されているフィルターを参考にアイデアを考え、製作しました。
    難しかったところは、R形状のスリットの部分の距離で、どのくらいの距離にするときれいなR形状になるのか、という事でした。しかし、実際に曲げ線にスリットを入れて手で曲げていくやり方を試してみた結果、部品を最小限の分割で製作することが出来ました。
    この作品の製作過程で学んだことは、本体を二分割で製作することで、プログラムの時間は増えましたが、曲げ、特に溶接の時間を短縮できたことです。これにより製作の全工数も通常より短縮できました。また、簡易型、特型をつくらなくても、スリットを入れることで、手曲げでR曲げの形状を形づくることができ、特型の費用も抑えることができ、コスト削減にも繋がります。
    今回は、出足が遅かったので日常業務と並行しながら、急いで製作しなければいけませんでした。頭の中には、常に作品のことがあり、ちょうど、サザエさんが始まる日曜日の夕方が来るたびに憂鬱に感じていました。そうして送り出した作品が、経済産業大臣賞に選定頂いたことは、大変嬉しかったですが、受賞式で作品についてのスピーチをしたことはとても緊張しました(笑)。
    この作品の製作を通して、自分の技術を最大限に発揮し、一歩踏み込んだ技術を学び、挑戦をすることで、心身ともに成長できたと思います。
    今後は、この経験を生かして新しい仕事や技術伝承をしていくことに加え、今以上の技術を身につけ、つくりだすことへの挑戦を続けていきたいと強く思っています。

    第25回優秀板金製品技能フェア 経済産業大臣賞スクリューフィーダー平成25年3月2日受賞

    スクリューフィーダー


    富﨑 真二

    主任 一級技能士

    「技術で常識を打ち破る」
    今回の作品製作は、2年ほど前にお客様から「板金でスクリューを作れないか」という相談が出発点でした。常識として、スクリューは切削加工で製作されるもので、板金加工に置き換えて製作を行うことは技術的に難易度が高く、試行錯誤の連続でした。
    製作を進めていく中で、最も苦労した点は、スクリューの部分で、アイデアを出してスクリューが完成するまでに半年の期間を要しました。その中でも、特に苦労したのは、2本のスクリューがうまくかみ合うように曲げる加工精度や、溶接加工時の歪みを抑える加工が大変で、数ミリ単位で曲げ角度を変えては溶接し何度も何度も試作を重ね、ようやく納得のいく部品を完成させることが出来ました。
    最終的にすべての部品が納得のいくものとなり、組み立てて実際に動かしたところ、スクリューを回すギアがカラカラカラと鳴るという、想定外のアクシデントが発生しました。 今となっては笑い話ですが、大変うるさく、社員の皆にどうにかならないかと苦情を受けてしまいました(笑)。
    その後も試行錯誤を重ね、ようやく納得のいく作品が完成しました。
    このように、試行錯誤を重ね、特別な思いがある作品が、新たに加わった経済産業大臣賞の初受賞者に選定頂いたときは本当に嬉しかったです。前回まで連続受賞させて頂いていましたので、そのプレッシャーもあり、連続で受賞することができ、安心しました。
    最後に、今回の製作から得たものとして、機械加工での製作工程を、板金加工に置き換えたことで、コスト・重量・納期の大幅削減に成功しました。お客様、私ども双方にメリットがある技術となりました。
    今後も、お客様からの提案やアドバイスを大切し、難易度が高い加工に挑み続け、技術で常識を打ち破っていきます。

    第24回優秀板金製品技能フェア 厚生労働大臣賞『攪拌機』平成24年3月3日受賞

    攪拌機


    世戸口 大輔

    主任 一級技能士

    今回出品した作品は丸形状のものから変形した形に製作するのに苦心しました。
    その結果、丸形状からの変形の仕上がりとねじれ加工の仕上がりが良くでき、仕上げのきれいな溶接も実現することができました。
    今回の受賞には、私たちが苦心したこれらの点をご評価いただいたのだと思います。
    日頃の成果が出て、このような賞をいただけたことは、とても嬉しく思います。
    今回の受賞を若手の育成と技術の発展の励みとし、これからも板金加工を通して、社会貢献に努めたいと思います。


    第23回優秀板金製品技能フェア 厚生労働大臣賞『シューター』平成23年3月5日受賞

    シューター


    大城 弘文

    主任 一級技能士

    「ひねりの難しさ」
    今回製作した作品は、R形状とひねった形状を取り入れた製品を製作してみようと思い、ひねりを入れた角パイプを取り入れた作品を製作しました。
    当初イメージした作品は、最終的に作り上げた作品よりももっと簡単でシンプルな形で、シュートの部分をストレートにしようと考えていました。コンテスト出品作品への社内の士気は高く、同僚の吉田に上下の穴位置をずらしてシュート部分をひねり形状にしたらどうかという提案や、工場長の塚本にシュート穴を4つから5つにしたらどうかという提案を受け、よりよいものを製作したい想いから、製作に取り掛りました。 実際に製作を始めると、とても困難な作業となりました。
    最も苦労した点は、「ひねり」の難しさです。ひねり形状の展開で、どうしたらひねった形状に見えるかとういうデザインを考えるのに苦労しました。毎日、「どうしたら」が頭の中を巡り、自問自答の繰り返しでした。
    また、ひねり形状の曲げも高度な技術を要す職人技が必要なデリケートな作業で、溶接によるひずみを修正しながら、ひねったシュート部分と上下の開口部を合わせるのには大変苦心しました。試行錯誤を繰り返し、求める精度・形状へと近づけていきました。結果的に出展作品として納得のいく作品が完成しました。
    そして、完成した作品が厚生労働大臣賞に選定された時は、コンテストに挑戦し、結果を出せたことで、今までの苦労が全て報われた感じがあり、挑戦してよかったと感じました。また、仕事に対する意欲も向上し、新しい技術や知識を積極的に学んでいこうと思いました。


    第20回優秀板金製品技能フェア 厚生労働大臣賞『カバー』平成20年4月19日受賞

    カバー


    吉田 和喜

    主任 一級技能士

    R局面の出し方や繋ぎ方、絞り形状の展開などを工夫し、溶接による歪みを最小限に抑えることに苦労しました。
    R面とR面のつながりがプレスで絞ったように綺麗につくれた点が高く評価いただいたポイントだと思います。
    これまでの経験を生かした結果で金賞・厚生労働大臣賞をいただけたことは、とても嬉しく大きな励みにもなります。
    これからも日々、技能の更なるレベルアップに取り組み、いろいろなことにチャレンジし、社会に貢献できるよう、当社のモノづくりに対する能力を高めていきたいと思います。


    第18回優秀板金製品技能フェア 中央職業能力開発協会会長賞『ロータリーカバー』平成18年4月15日受賞

    ロータリーカバー


    塚本 利彦

    工場長 一級技能士

    円形・R形状を基本とする「ロータリカバー」
    ”受皿”と”上蓋”の円形ラインをぴったり合わせることも繊細な技術を要するところですが、とりわけ”上下”のR形状がつながるところが難関でした。
    これには高度な設計・展開と曲げ加工技術や精度が要求されるからです。
    こうした技能の投入に加え、歪みの修正にも終始、神経を注いだことが全体的な仕上がりの良さに繋がったのだと思います。
    この製品は素人目にはそれほど複雑に見えない形状です。
    しかし、板金加工のプロがつくったものをプロの目で評価いただいたことが私たちにとって最も嬉しく大きな誇りです。
    今回の受賞に慢心することなく、日々、技能の向上に努めてまいりたいと思います。



    優秀板金製品技能フェア受賞作品
    第22回 花瓶
    銅賞
    第21回 チェーンケース
    銀賞
    第19回 電源箱(特殊)
    銅賞
    第16回 ベルトカバー
    日刊工業新聞社賞(金賞)

    社員の声


    待鳥 大地
    2003年入社

    田名部製作所のいいところは、先輩たちが親しみやすいところ。

    田名部製作所のいいところは、先輩たちが親しみやすいところ。
    入社したときは、先輩たちも話しやすく、わからないことは聞けたし、仕事もやりやすかったです。仕事以外でも、先輩たちと飲みに行ったりと、付き合いはあります。近い年代の方もいて、付き合いやすかったです。
    レーザの難しいところは、材質によってレーザの強さや早さなどの条件設定が変わるところ。 今でも苦戦するときがあります。
    最初はわからないので、先輩から聞いてやりましたが、あとは自分なりにやっていくしかない。
    今でも始めて扱う材質は、似たような材質を扱った経験から条件設定して、試行錯誤で探りながら切ります。
    特に難しかったのは、アクリル樹脂を切ったとき。厚板のマグネシウムも。条件が合わないと、材質が溶けたりして、きれいに切れません。だから新しい材質をうまく切れたときには、達成感がある。
    今後は少しずつプログラムをやって行きたい。将来は何でも扱える技術者になりたいです。


    田中 挙
    2005年入社

    難しい作業でも、一度自分が携わったら、最後まで責任を持って関わります。

    現在ブレーキ担当は3人。ものづくりの業種に興味があって、面接に来たのがきっかけです。学生時代、人と接するのが苦手で、ものづくりの仕事のほうが自分に合っているのではと思い、選びました。
    入社した当初から、雰囲気としてやりやすい会社だなと思いました。学生時代とは違い、仕事をするという事に最初は不安がありましたが、皆さん優しく教えてくれたので、自分もやっていけると思いました。
    ただのL字に曲げるのはやさしいのですが、円に曲げるときは、データ通りに曲げても、寸法が出なくて、さらに少しずつ刻んで曲げていったり、機械ではなく自分で叩いたりと、機械に頼れない部分がでてきます。
    でも曲げに関しては、全てブレーキ担当に責任があるので、難しい作業でも一度か自分が携わったら、先輩に相談したりしながらも、最後まで責任を持って関わります。
    でも、完成までに時間がかかったり、難しかった製品は、やっとできた!という達成感があります。
    これからは、違った部署のことも勉強して、ブレーキも、それ以外のこともできるようになりたいと思っています。


    山田 隆弘
    2012年入社

    早く先輩方に追いつかないといけないと思っています。

    就職するにあたり、この会社を選んだ理由は、金属加工の仕事がやりたくて探していたところ、この会社を見つけました。 少し調べると、優秀板金製品技能フェアという大会で大きな賞を受賞している会社だとわかり、こうした製品を自分もつくってみたいと思いました。
    入社する前は、「ものづくり」の業種ということもあり、無口な方が多くて馴染めなかったらどうしよう・・・とか思っていましたが、入社してみると明るく話しやすい方々だったので、馴染んでいけそうだと思いました。
    入社して2年間は納品・運搬を担当していて、時間が空いた時にブレーキなどの仕事をおこなうような感じでした。
    現在は、ブレーキプレスを担当しており、簡単な形状のものから複雑な形状のまで曲げの加工をおこなっています。
    複雑な形状のものは曲げ順を考えて加工しないといけなかったり、金型の段取りを何か所か取り替えないといけなかったりと、時間がかかりますが曲げきった時の達成感は大きいです。
    今はまだ、先輩方のようにスムースに手早く加工が出来なかったりすることもあるので、早く先輩方に追いつかないといけないと思っています。
    今後は早くブレーキをマスターして他の部署も勉強していきたいと思います。